弓道部員諸君、志を立てよ!!

 

    23回 全国高等学校弓道選抜大会 男子団体ベスト8(平成173月明治神宮至誠館第二弓道場) 

            北信越高等学校弓道大会 女子団体二位入賞 (平成166月)  

 平成17年3月20・21日、松本深志高等学校弓道部はその歴史に新たな1ページを刻みました。過去、幾多の部員が出場を望んでやまなかった全国大会の舞台で、松下・梶原・柴原の3名は予選を12射9中で突破して決勝トーナメントへコマを進め、予選1回戦で福岡県の嘉穂高校を9対7で下して、ベスト8に進出を果たしました。続く準々決勝で対戦した埼玉県の対川越高校戦では、前半2本目まで両チームとも6射皆中の行き詰まる接戦を展開し、深志高校は11対10で敗れたものの、明治神宮至誠館第二弓道場(全日本弓道連盟中央道場)は、両チームの健闘を称える大きな拍手に包まれたのでした。

 そして、そのときから私達は、新たに大きな目標を掲げることになりました。これまで、私達は長野県を制して全国大会へ駒を進めることを最大の目標として日々の稽古に取り組んできました。そして、過去の先輩の積み重ねの上に立って、その念願を果たしました。

その念願を果たしたときに、私達の視界に飛びこんできたものは、全国大会の頂点という頂です。そしてある思いを抱きました。その頂は、決して手の届かない遠くにあるものではなく、日々の積み重ねを倦むことなく重ねつづければ、そこに必ずたどり着くことが出来るという確信です。私達は、もう一度全国大会の舞台に立ちたい。そして、その舞台の頂点に立ちたいと本気で思っています。何も、特別な事をする必要はありません。今まで、自分たちがやってきた当たり前のことを、あせらず・とまらず・あきらめずに続けることが出来れば良いのです。

 松本深志高校の弓道場は校地の北東の隅にあります。私達は、朝な夕なにこの道場で稽古をいたします。過去、多くの生徒諸君が弓道部員として、高校時代をこの道場で過ごして来ました。それらの生徒諸君の活動の上に現在の深志高校弓道部が存在します。そして道場が存在します。時折、上の道を通られる方が道場をのぞきこんで行かれます。そのような時、私達は自分の弓に向かう姿勢を省みます。果たして、私達松本深志高校の弓道場は道場と呼ぶに値する場であろうかと。

 現在の、そして未来の弓道部員諸君、君は何の為に弓を引くのですか?君にとって弓を引くことの意味はなんですか?目標はありますか?まず何よりも自分が松本深志高校生として弓が引けることを感謝しよう。弓を引けることの幸せに感謝しよう。伝統とはそこにあるものではなく君達の日々の積み重ねの中から育まれるものです。全国大会優勝、その日が来ることを信じて日々の稽古に精進しよう!!

 最後になりました。松本深志高校弓道部は男女問わず(現役部員は女子の方多い)広く新入部員を募ります。我々と志をともに切磋琢磨できる人物を求めます。運動能力は必ずしも必要ではありません。何よりも志ある人物を求めます。ともに弓引く喜びを分かち合おうではありませんか。

 

 

平成17年度 

長野県松本深志高等学校弓道部活動要綱

 

  小林有也先生(松本中学校初代校長)の遺訓

   一、諸子はあくまで精神的に勉強せよ。

   一、而うして、大いに身体の強健をはかれ。

   一、決して現代の悪風潮に染み、堕落するが如き事あるべからず。

 

1.活動の目的

 松本深志高等学校弓道部は、弓道を正しく且つかつ真剣に修練し、上記の御三訓を具現 し、人格の形成と人間としての成長を目的とする。

 

2.活動の目標

 松本深志高等学校弓道部は、日々の稽古を積み重ね、各種大会に出場し、昇段審査を受 審することによって部員の射技向上を図り、長野県高等学校体育連盟および長野県弓道 連盟主催の長野県大会を制して上部大会へ駒を進め、長野県代表として全国大会 を制 することを目標とする。 

 

3.活動日および活動時間

・平日 16:00〜18:30(自主練習時間含む、火曜日は16:45開始)

・土曜(第一・三) 13:30〜16:30

・土曜(第二・四)  8:30〜11:30  

・日曜・祝日は原則として全体練習は行わない(自主練習は可)。但し、各種大会・他校 との練習試合・総体・新人戦の直前などの場合は活動および練習を行う。

・定期考査1週間前は練習禁止、但し、総体・新人戦などの公式戦の直前は職員会議での 承認を得た上で活動を行う。

・授業日の朝稽古は、各自の任意参加とするが、授業に遅刻せぬように留意すること。

・夏期・冬期・春期休業中は、別に活動計画を立案する。

・夏期休業中に合宿を実施する。

 

.弓道部員の心得(マナー)

一、監督(顧問)の指示には、必ず従うこと。

一、活動に欠席・遅刻・早退するときは、必ず事前に部長・副部長もしくは顧問に連絡す  ること。無断の欠席・遅刻は絶対にしないこと。

一、監督(顧問)・先輩はもとより、お互い挨拶を欠かさぬこと。道場内はもちろんのこ  と、道場外においても同様たるべきこと。

一、道場の入退場に際しては、挨拶(礼)を欠かさぬこと。

一、道場の入退場に際しては、履物は必ず揃えること。

一、道場内では、足袋(靴下でも可)を着用し、決して裸足では歩かぬこと。

一、道場内では、監督(顧問)の座に特別な場合を除いて立ち入らぬこと。

一、道場内では、静粛を保つこと。

一、道場内では、正坐・き坐を原則とすること。

一、道場内の清掃および整理・整頓に努めること。

一、各自の弓具には、記名し管理を怠らぬこと。

一、道場内・矢道・道場周辺で遊ばぬこと。

一、弓道部員である前に、深志高校生であることを認識し、深志高校生の本分である勉学  に励むこと。

一、授業を第一に考え、さぼり、遅刻は決してせぬこと。

一、家庭学習時間を確保し、授業の予習・復習を行うこと。

 

5.安全の確保のために

一、監督(顧問)の指示には、必ず従うこと。

一、道場内では、静粛を保つこと。

一、弓具の補修・管理を怠らぬこと。

一、破損した弓・矢は決して使用せぬこと。

一、前方に人がいる時は、決して行射せぬこと。

一、矢取りの際は、道場側と安土側で、必ず声をかけて安全を確認すること。

一、ゴム弓・素引き・徒手を含め、決して人に向かって行射の動きを行わないこと。

一、行射(巻藁・畳を含む)の際は、周囲の安全を確認すること、また指導などの場合を  除き、射手の近くに立ち入らぬこと。

一、短い矢は、使用せぬこと。

一、筈こぼれで、矢が足もと近くに落ちたとき、不用意に矢を拾わぬこと。

一、巻藁・畳に向かって行射するときは、矢の跳ね返りに注意すること。

一、胴着着用を原則とし、行射の際の服装に留意すること。

 

 

      弓道部ホームページもご覧下さい。

         http://mfkyudo3.hp.infoseek.co.jp/toppage.html