平成27年度 とんぼ祭記念講演



8月27日(木) 本校卒業生である 金子文紀(かねこふみのり) 先生をお招きして,平成27年度 とんぼ祭記念講演が行われました。

 
金子先生はTBSテレビ制作局ドラマ制作部に所属し、ディレクターとして活躍されています。

主な作品に「木更津キャッツアイ」シリーズ(テレビ・映画)、「流星の絆」(テレビ)、男女逆転「大奥」(テレビ・映画)、「ごめんね、青春」(テレビ)などがあります。




 
先生は、本校在学中は硬式テニス部に所属していたそうです。

クラブ三昧の、とても楽しい高校生活を送ったとのことです。

高校時代の思い出を語って頂きました。

高校卒業後は早稲田大学に進学後、TBSに入社し、ディレクターとしての道を歩き始めました。




 
ディレクターの仕事について説明がありました。

ディレクターとは「(具体)←→(抽象)」を変換する仕事だそうです。


実際の台本の映像を見せて頂きました。

脚本家から届く台本には、基本的な状況解説と台詞しか書いてありません。

それに具体的な動きを付けて、どのように台詞を言ってもらうか、どのように動いてもらうか、どの角度から撮影するか、どんな効果を付けるか、などを考えるのがディレクターの仕事です。

はじめの台本の何倍もの説明書きで、台本が埋まっていました。

台本と実際に放送された映像を見比べて、「どれだけイメージを膨らませれば、このような映像を撮れるのだろう!?」と感動しました。


撮影の裏話も聞かせて頂きました。

「木更津キャッツアイ」で、何もない荒れ地の草を刈り、土を均し、雪を融かし、野球のグランドを作った苦労話。

「大奥」の場面設定に対する思い入れなど、どれも、とても楽しいお話でした。

松本城は、本当にいいお城だとも話していました。


最後に、後輩である深志生にメッセージを頂きました。


世の中、捨てたもんじゃない

自分のやりたいことって何?
『頑張れば報われる』はもうウソかも
自分の正義って?
らしさって?
自分で考えて
自分で決めて
できる精一杯のことを毎日やってほしい。


『かっこ悪い』がカッコイイ

それが深志生!



追記

先生から秋のドラマの撮影に入ったとの連絡が入りました。
出産医療を取り扱う「コウノドリ」というドラマです。
綾野剛さん主演で、10月16日放送スタートです。