共同研究


令和元年(2019)年度長野県松本深志高等学校
 「自治の精神」を活かした教育活動の検証と展望 研究者との共同研究

事業の趣旨

松本深志高等学校は、今年度創立143年を迎える。自主・自立を掲げる「自治の精神」を教育理念に、国内でも独自の教育を展開してきた。現在の教育目標は、「自主的で、確かな思考力とたくましい行動力を備えた、心豊かな人間」の育成と定め、全校生徒が互いに切磋琢磨して、授業、生徒会活動、部活動の3本の柱を通じ、心身を鍛え相互信頼を築く「全人的教育」を目指している。

「自治の精神」の具現化は、旧制松本中学の校風を受け継ぎながら新制高校となり直ぐにはじまる。校則・制服を廃止し「深志生の良心に問う」という言葉に照査し、生徒自らが、自由かつ自らを律しながら主体的に生きることを強く求めた。生徒会活動では、学校と地域をつなぎ、共に共有する問題を解決していくために組織した「松本深志高校地域フォーラム 鼎談深志」等、数々の実践が生まれ注目されている。詳しくは、YouTubeにて「松本深志高校を紹介する作品群」として公開しているので、そちらを参照されたい。

また部活動では、学術系・文化系・体育系を問わず活動の骨格部分を生徒が主体となって企画することを求め、練習計画・会計を含め運営面でも生徒が主体となる「自治の精神」の具現化を求めている。また、兼部条件も定めず、自らが求め入部する部活動に制限はない。体育系部活動の集大成はインターハイではあるが、この体育系部活の参加を含め、生徒会・学術・文化系部活動で深められる「総合的で深い学びと実践」は、7月に約1週間行う文化祭(トンボ祭)に、各部活動の発表、実行委員会・係による運営という形で集約される。

しかし、時代が変わり、様々な教育改革、教育課程の改定の中で、この伝統に育まれてきた自治活動の実践の到達点を評価検証し、時代と共に深く価値ある教育活動に発展させることが求められている。

そこで、長年にわたって本校学校風土の中に蓄えられ、「自治の精神」を理念に生徒に主体性を求めた教育実践が、生徒の人間としての自立にいかに寄与し、主権者意識の育成と醸成の原動力となっているか。部活動を含め、総合的かつ探究的な深い学びを抱合した自主的な活動が、論理的な思考とコミュニケーション力の獲得に寄与しているか。様々な分野の研究者の協力を得て、到達点の検証と未来への深化を生み出す共同研究をおこないたく本研究を企画した。広く、松本深志高校に興味を持ち、かつ共同して研究していただける研究者を公募する。(詳細は下記リンク先公募要領をご覧ください。)

 公募要領(pdf形式)申請書word形式)


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