歴史

ニホンオオカミの頭骨標本


ニホンオオカミの頭骨

長野県小県郡鳥帽子岳山麓捕獲
(上田高等学校標品。頭骨1個。昭和37年8月27日調査)

この資料は今を去る83年前,上田市の東北方にそびえている烏帽子岳(2065.6メートル)の山麓で捕獲され、それを旧殿城村矢沢の石井に住んでいた渡辺半治氏の母堂の兄が、昭和14年1月,上田高等学校(当時中学校)に寄贈されたものである。

資料は後頭骨を欠き、現在は顔面骨だけになっているが、下顎骨は枝骨に欠損があるだけで、他は割合に原相をよくとどめている。

「日本産狼の研究」直良信夫著より

ニホンオオカミのとりもつ縁で同様の標本を所蔵する石川県七尾高校と姉妹校の交流が平成11年より行われている。
また、平成18年2月に上田市指定文化財に指定されている。