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農業科TOPICS

研究フィールドは無限!農業科は今

2016.7.28
広めよう風さやかプロジェクト sampling (農業科 作物クラブ・[C]コース)

暑い。湿気を帯びた熱風が容赦なく私たちの体力を奪っていきました。夏期休業中の今日、中野圃場と須坂圃場のサンプリングツアーを実施しました。 同日に2圃場を回ってみると稲の生育差に気づきます。この原因はどこからくるのかとか疑問はつきません。現場で実物を観察していなければ課題がなにかすらわからない。 インターネットでなんでも視聴できる今日。音楽、絵画etc・・・足を運んで実物・本物を見聞きすることが大切だと思うのは私だけでしょうか。

2016.7.27
夏休みに入ったはずですが...(須園キャンパス 農業科)

夏休みに入った静かなキャンパス。農業情報処理室へ向かうと中には人の気配が。入ってみるとパソコンとノート教科書を無言でみつめる生徒達の姿があって少々びっくりしました。 勉強している面々は農業鑑定競技の全国大会出場が決まった生徒達です。秋に向けて夏休み中勉強を重ねるそうです。よく周りをみれば他にも3年生がほぼ全員いるではありませんか。秋から始まる就職・進学者の補習です。

情報処理室から別の教室にいくと、「にゃ~」とか弱い声が聞こえてきました。幼い猫が迷い込んだようです。子猫も夏休みでしょうか?

2016.7.25
広めよう風さやかプロジェクト samplingと商品開発 (農業科 作物クラブ・[C]コース他)

夏らしい天気が続いた先週の末、須坂圃場と中野圃場のサンプリングをしました。水田は強い日差しを遮るものがなく夏場は全身汗だくの実習が定番です。ちょうど稲は栄養生長から生殖生長に転換するステージにあります。葉しょうに守られるように幼穂原器が現れる時期です。

須坂圃場の風さやかの生育は今のところ順調です。一方の中野圃場。現地につくと水田に全く水がありません。現地の用水は中干し期間中結構ながい期間水がこないのです。稲の姿をみて毎年心配になります。

中野圃場のサンプリングと同時並行で長野県農業試験場では風さやかをつかった商品のアドバイスを頂きました。試験場の先生から論文を紹介していただきました。今後の活動に生かしていきます。

私たちの取り組みを全面的にバックアップしていただいている県農業試験場並びに農政部の皆様いつもありがとうございます。

2016.7.25
小麦の収量調査 農業試験場にて (農業科 作物クラブ・[C]コース他)

先週末、小麦の収量サンプルを長野県農業試験場(作物・育種部)に持ち込み収量調査を実施しました。

試験場の先生からあいさつをいただき実習に取りかかりました。

まずは、脱穀から。機械を使うので安全第一の慎重作業。脱穀を終えた小麦には麦わらやゴミが混入しています。それらを取り除くために唐箕にかけました。この工程をおえても中身がない子実があるのでそれを篩にかけて除きます。そして網の上に残った子実の重量を量って収量としました。重量測定したサンプルを屋内にはこび、千粒重と容積重を測定し今日の収量調査は終了。

試験場の先生はいつも優しくしかもわかりやすく説明をしてくれます。そのおかげでいつも実習はスムーズに進みます。試験場の皆様、本日もありがとうございました。

2016.7.22
「動」=外の実習= と 「静」=教室内の思考= の様子 (農業科)

梅雨明け宣言は無いものの、長野県の北信地区は真っ青な青空となりました。外では、野菜花きコースの生徒が花の生育調査を行い、微生物バイオコースの生徒がワイン用ブドウの仕立てを行いました。 いずれも放っておくと伸び放題になってしまいます。こちらの意図したとおりに伸びてくれると良いのですが、植物にこちらの意図は通じません。また、緑地計画コースの生徒は、垣根の修理の為に青竹を切り揃えていました。今後の実習時間で、垣根を仕上げていって垣根作りの体験をしていきます。

一方、放課後は、過日の 校内農業鑑定競技 で上位に入った3種の区分各7人による「決戦農業鑑定」が行われました。 各設問に20秒間取り組んでは次の問題へと歩みを進めます。問題を見つめる20秒間、「静」の時間が流れます。競技を終えた生徒からは、「3問目からとたんに難しかった。」「どこかに書かれていた記憶はあるけど、 注釈だったような気がする。」などの感想が聞かれました。流石は「決戦」だけあって、相当に骨のある問題であったようです。  結果は来週発表されます。この中の4人が農業クラブ全国大会「大阪大会」へ出場することが出来ます。1年の時に「決戦農業鑑定」を勝ち進み全国へ、そして、2年の時も全国へ、そして、 今年3連覇がかかっている生徒がいます。はたして3連覇なるか?!

2016.7.20
あんずジャム製造 (農業科 加工クラブ)

過日の実習 「いちごジャム」 に続いて、今日は杏(あんず)を加工して「あんずジャム」を作ります。仕入れた杏は生徒も驚く150Kg。

先ずは人海戦術で、選別、洗浄、除核まで。スライスは機械を使い、ブランチングで色合いを保持します。そして、いよいよ、蒸気釜へ入ります。 蒸気釜なので「オコゲ」は出来ないものの、撹拌が大事です。ここも人力作業です。温まって水分が飛び始めたら、杏の海に南極大陸が出現・・・。 グラニュー糖です。  溶液の糖度が上がると、浸透圧の関係で溶液の濃度を下げようと、杏の細胞から水分が出てきます。(化学っぽい!) この現象を利用して濃厚なジャムに仕上げていきます。引き続き撹拌をして水分を飛ばして、目標の糖度へと追い込みます。 人力作業!糖度45度で完成です。  熱いですが、素早く瓶詰めして完成です。今日は、150Kgのうち100Kgを加工しました。あと50Kg残っています。 500個出来そうです。

今日の「あんずジャム」と先日の「いちごジャム」の販売は、各学校行事で行う予定です。

2016.7.19
広めよう風さやかプロジェクト 学会発表 北陸作物・育種学会 (農業科 作物クラブ・[C]コース 経営情報クラブ)

7月15・16日の2日間、長野県(長野市トイーゴ)で開催された北陸作物・育種学会に参加しました。本会における作物クラブの講演は今年で6度目になります。

初日には公開シンポジウムを拝聴し北陸地域における農業の現状と課題について学びました。専門用語が飛び交うなか、生徒達のメモをとる熱心な姿が見られました。 様々な農業関連機関の連携がこれからの地域農業には必要であると感じました。そして本校もその一端を担えるよう活動を進めていきます。 シンポジウムの終わりに、情報会計クラブが長野県農業試験場で育種された小麦や地域の特産品で商品開発した”ゆめラスク”と”どらりん”を紹介し、遠路よりお越しの皆様に振る舞いました。

2日目、いよいよ作物クラブの講演です。演題は「水稲品種風さやかの栽培法について」。発表が近づくとクラブ員の緊張はマックスに。けれど始まってしまうと臆することなく堂々と発表できました。 専門家からの質問にも適切に答えていました。

大人の前でプレゼンテーションすることは普通の高校生にはなかなかできないことです。このような機会を与えてくださったPTAならびに長野県農政部、農業試験場の皆様に感謝いたします。ありがとうございました。

2016.7.14
広めよう風さやかプロジェクト 何を創っているのかな (農業科 作物クラブ・[C]コース)

左上の写真は何かわかりますか?これは地域の伝統野菜八町キュウリです。作物クラブでなぜキュウリなのか不思議ですよね。 クラブ員達が創っているのはキュウリの浅漬とぬか漬(風さやかのぬか使用)の2種類。これが作物に関係あるあるモノの中身になるようです。今日もクラブ員がぬか床作りをしていました。何ができるのか楽しみです。

2016.7.8
野菜科学コースの3年生&森上小学校6年生2クラスの児童が、「森上小学校給食用タマネギ」を収穫しました

6月29日(水)野菜科学コースの3年生と本校のお隣の森上小学校の6年生とで、タマネギの収穫を行いました。この共同作業の例年の流れは、    11月に森上小5年が苗を植え付け → タマネギは冬を越して → 春に小さい球根状態から緑の芽が伸びて生育して → 大きな玉になった6月に進級した6年生が収穫する という流れで行って来ています。本来なら5年生の時に一緒に植え付けて、 この時期に高校生と一緒に収穫する予定だったんですが、秋の時期に天候不順で双方の都合が合わず、高校生が苗を植えておきました。今日の小学生は苗の植え付けの体験をしていません。一貫した体験が出来ず、かわいそうですね。  今年は全国的にタマネギが不作のようです。本校のタマネギも同様に不作でした。しかも、例年より季節が進んでいて、収穫時期を大幅に遅れてしまいました。 でも、タマネギはいつもより大きいものがたくさん収穫できました。  タマネギの根を切ったり、乾燥させるためにハウスに運んでもらったり、たくさん手伝ってくれました。予定時間内にすべてが終わり助かりました。。  みんな一生懸命手伝ってくれたのでお土産にタマネギのプレゼントです。家で食べてもらえればと思います。今日収穫してもらったタマネギは、給食に使われる予定なので、美味しく食べてくださいね。。

2016.7.4
農業クラブ67th長野県大会にて 最優秀賞を受賞 (農業科 作物クラブ他)

7/2(土)農業クラブの県大会が下伊那農業高校で行われました。 県下の農業高校11校それぞれから代表として選ばれた生徒達が、意見発表の3分野、プロジェクト発表の3分野、クラブ活動発表会で競いました。  

本校からは、全分野(7分野)にエントリーして、1分野で最優秀賞、3分野で優秀賞を受賞することが出来ました。今朝は、参加した生徒達が校長室に集まって報告会が行われました。 先ず、受賞した生徒それぞれからの報告がありました。続いて校長先生からは、本校の代表としての出場の労をねぎらうお言葉と、北信越大会への激励のお言葉がありました。 また、県大会には審査員として参加されていたので、長野県全体としての発表力について審査員の立場からの講評もお話して頂きました。受賞の内容は次の通りです。  

意見発表会 分野Ⅰ類(生産・流通・経済)  『Vision』 戸谷さん(園芸科3年)  :優秀賞 及び JA賞  

意見発表会 分野Ⅱ類(開発・保全・創造)  『親の製あん所』 手塚くん(農業経済科3年):優秀賞  

プロジェクト発表 分野Ⅰ類(生産・流通・経済) 『風さやかがおこす稲作の新しい風 ~普及活動と一葉が示すその成果~』 作物クラブ(7名) :最優秀賞 →北信越大会へ  

プロジェクト発表 分野Ⅱ類(開発・保全・創造) 『地域に根差した緑化活動Part2 ~産学官と連携した環境創造への取り組み~』 造園クラブ(9名):優秀賞  

クラブ活動発表会  『須高地域の耕作放棄地に対し須坂園芸・須坂創成の農業クラブ員が行っていること』 農業部(4名) 優秀賞

2016.7.1
いちごジャムの加工実習 (農業科 食品科学科)

今週の食品科学科は、3年・2年共に「いちごジャム」の加工実習です。午前の3年の実習で80個、午後の2年の実習で80個作りました。
安曇野から仕入れた県内産イチゴを、先ずは選別。(仕入れたイチゴがすべてジャムに変身出来れば良いのですがねー。) 続いてヘタ取りと洗浄。イチゴの重量を計測したら、完成品の糖度を予想して加える砂糖の量を計算します。先生の「勘」も係数に入れて、電卓をパチパチ。その後は蒸気釜に食材を入れて、ひたすら煮詰めていきます。大きな勺で混ぜながら水分を蒸発させます。気長な作業ですが、 人手があるので交代であたります。粘度を腕で感じながら時々糖度計で計測し、計算上では最後になるハズの砂糖を加えて、かき混ぜます。 「だいぶ重い!」が、浸透圧でイチゴから水分が出てきて「ちょっと軽く」なります。最後の糖度計での計測では、想定ドンピシャの糖度になって、 完成です。  熱っいジャムを手早く瓶に詰めて、ふたを閉めて、完成となりました。殺菌は先生に任せて、今日の実習は終わりです。
今日の「いちごジャム」は、リンゴジュースや、農業経済科で作った小麦で出来たパンなどと共に、園芸祭などで販売する予定です。 再来週は「あんずジャム」150kgに挑みます。