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農業科TOPICS

研究フィールドは無限!農業科は今

2016.6.29
作物の一番の肥やしは人の足音 (農業科 作物/環境クラブ)

中野市の農家様にご協力を頂き研究を行っています。発酵竹粉とケイ酸・鉄肥料が水稲の生育収量に及ぼす効果を実証しようとする取り組みです。中野市といっても普段サンプリングをしている圃場とは違う場所です。 バスを降りて、両サイドに水田がひろがる農道を歩いていくと、所有者がちがうのでしょうか、田んぼは田んぼでも一枚一枚それぞれ個性がみられました。しばらくして、試験田に到着。よく管理されたその水田を眼前に、農家先生から、地域農業の歴史や現状と課題、水田の立地条件、経営等についてご自身の幼少時のエピソードを交えながら講義をしていただきました。
試験田と近隣の水田とを比較してみると、試験田には藻があまりみられず土がみえた(写真右上)のに対し、他の圃場では藻が田面を覆っていました(写真右下)。 これは環境クラブが実施した、ポット試験における発酵竹粉の効果と一致します。足を踏み入れ稲の生育をみても茎の数や体つきが他に勝っていました。検証を必要としますが、ケイ酸や鉄の効果がでているものと推察されます。
農家先生は研究熱心です。毎日圃場に足を運び様子をみながら課題をみつけ、その解決策を探っています。効率化が叫ばれる現代農業にあっても忘れてはならない農業技術者の姿をみた、そんな実習でした。 それにしても、この農家先生、どこかでお見かけしたような・・・。

2016.6.27
小麦調整中です (農業科 作物[C]コース・クラブ)

先週収穫を無事終えた小麦は今乾燥機の中にあります。収穫時からからに乾いているようにみえた小麦も、はかってみると結構水分を含んでいました。 適正水分に達するまで乾燥調整します。だいたいの収量は乾燥機についている目盛りでわかりますが、昨年に比べるとよさそうです。 調整中のユメカオリというこの品種はパン用の硬質小麦です。 見た目には濃い茶色が品質的によいとされていますが、後日予定されている農業試験場での収量調査の結果が楽しみです。

2016.6.24
北信濃コットンプロジェクト (農業科 作物[C]コース・クラブ)

オーガニックコットンを須坂高山地域(耕作放棄地を含む)に定着させる取り組みが進められています。 先週末の校内綿花圃場には、たくさんの雑草が生えていました。これではいけないと6月21日(火)に除草しました。 オーガニックということで除草剤や殺虫剤の使用は大きく制限されます。必然的に手で物理的に雑草の始末をしました。狭い面積の除草にも多くの労力がかかります。 写真にもあるとおりマルチング(ビニールフィルムで土を覆うこと)は雑草対策の有効な手段です。それにもかかわらず土が露出しているところには雑草がはびこります。 アブラムシなど病気を運ぶ害虫もついていました。栽培上の課題ですが試行錯誤しながら解決に向け研究を進めていきます。

2016.6.23
ひろげよう風さやかプロジェクト 調べる 3 (農業科 作物[C]コース・クラブ)


「先生タニシ元気ですか?」
「元気ですよ!」
先生はまだ幼い自分の子供のためにタニシを自宅で育てているそうです。こんな会話から始まった今日のサンプリング。 小雨がぱらつく中野圃場に「32本ね」「35cm!」、はかった数値を記録者に伝える生徒達の声が響きます。 稲は今、栄養生長期にあり指数的に生長しています。幅広に見えていた株と株の間も今は狭く感じます。 足を踏み入れるとブチブチと根の切れる音がして、地下部も生長していることがわかります。 雨をもらったせいかオタマジャクシも元気に足下を動き回っていた今日のサンプリングでした。

2016.6.22
鳥の分はもういいよね 小麦の収穫 (農業科 作物[C]コース・クラブ)

今年の天候は作物の生育を早めているように思います。小麦も例年に無く収穫時期が早まりました。 昨日鳥よけの網を外し、鳥にもすこしおこぼれをあげたので今日はいよいよ収穫です。まずは試験区の坪刈りから。 処理区毎に収量調査に必要なサンプルを刈り取りました。梅雨の晴れ間らしいじっとしていても額に汗がながれる不快な環境の中黙々と作業が続きます。 処理区それぞれ小麦の姿が違い結果が楽しみです。全体的に今年の出来はなかなかのようです。 坪刈りがおわると、今度はコンバインで収穫。はじめて乗るじゃじゃ馬?を生徒達はなんなく乗りこなしていました。   こうして収穫した小麦をどんな姿に変えてゆくのか。皆さんの発想に期待します。

2016.6.21
ひろげよう風さやかプロジェクト 調べる 2 (農業科 作物[C]コース・クラブ)

冷たいものが空からふってきた朝。サンプリングができるか心配しましたが、時折太陽が雲の隙間からのぞく天気となり予定通りの実施とあいなりました。 調査はチームプレーで、測定する人と記録する人の息が合わないとうまくいきません。なかなかのコンビネーションで無事調査終了。 田植えから4週間ほどたった稲は、茎の数を田植え時の3倍程度に増やしていて生長の度合いが大きいことを感じさせました。

2016.6.21
サツマイモの植え付け・豆の播種 信州すざか農業小学校 (農業科 野菜花卉クラブ)

[6月18日(日)分記事]今日は日差しが強く、とても暑い日でした。そんな中、さつまいもの植え付けと豆(大豆・くらかけ豆・あおばた)の種播きをしました。 子どもたちは暑い中でも一生懸命で、楽しそうに活動していて私たちも頑張ろうという思いになりました。  さつまいもの植え付けでは、苗を横にして植え付けるのですが、子どもたち全員上手にできていて驚きました。 豆の種まきも2粒ずつ置いていて、丁寧に一つ一つの作業ができていて凄かったです。 暑い中の作業でしたが体調不良になる人がいなくて良かったです。  畑の作業が終わり、次は旧園里学校の見学に行きました。移動は子どもたちと一緒にお話をしながらで楽しかったです。 旧園里学校に着くとおやつの時間で、にらせんべいとくらかけ豆のひたし豆を食べました。子どもたちは笑顔で美味しそうに食べていて、 かわいくて畑仕事の疲れが吹っ飛びました。おやつの時間が終わり、旧園里学校に入りました。 二階の奥の部屋で、紙芝居を農業小学校の校長先生がお話してくださいました。この地域にまつわるお話で「首なし地蔵」というおはなしです。 そのおはなしは、娘が首を切られてしまうところがあり、子どもたちにとっては怖いんじゃないかなと思いました。 紙芝居が終わった後、子どもたちに「怖かった?」と聞くと「怖くなかった~」と言っている子がいて驚きました。  そのさとホールまでの帰り道、あっちむいてホイ!などしながら楽しく帰り、今日の農業小学校が楽しく終わりました。 子どもたちと過ごす時間は本当に楽しく、私たちに笑顔と元気を与えてくれます。子どもたちに感謝です。(文:奈)

2016.6.20
おめでとう 日商簿記検定2級合格! (農業科 作物[C]コース・クラブ 経営情報クラブ)

農業科の生徒達にとって取得が難しい資格。企業が求める資格ランキングで常に上位にある日本商工会議所主催簿記検定の合格発表が本日ありました。 昨年の竹内さんに続き、2級に安藤さん(農業経済科3年)が合格しました。同日実施された同検定3級には6名(同学科3年)が合格。 毎朝、放課後そして自宅での学習の成果が形となって現れた日でした。
学科連携授業で簿記を選択し学んでいる2年生の皆さん。先輩に続くよう頑張ってください。
そして合格した皆さんおめでとうございます!

2016.6.20
租税教室 (農業科 作物[C]コース・クラブ 経営情報クラブ)

関東信越税理士協会長野支部の鈴木健一先生と(株)福澤商店代表取締役の福澤吉晃先生を講師にお迎えし租税教室が開かれました。 鈴木先生にはこの国の財政の状態やこれから予想されることをふまえ、税の意義や大切さについてわかりやすく説明して頂きました。 福澤先生には社会人として一生懸命働くことが税をとおし社会をよいものにしていくという講義を頂きました。 資料を見つめ先生の講義に耳を傾けノートをとる生徒達の真剣な姿がありました。お忙しいところ私たちのためにご講演頂いた講師の先生方、本日はありがとうございました。

2016.6.17
いまでは珍しいものを組み立てました (農業科 作物[C]コース・クラブ)

校内の隅のほうにある車庫に生徒達は向かいました。農業機械の実習ではありません。収穫期を迎えた小麦を調整するため平型乾燥機の組み立てるためです。 いまでは殆どみられなくなったこの乾燥機。いまだ本校では主戦力です。農機具を移動し車庫内の清掃をすませ組み立て作業に入ります。 4枚のスチール板で枠をつくり、中に網をいれて目地をガムテープでふさぎました。そして本体にヒーターを取り付けて組み立て終了。あとは中に入る小麦を待つだけです。今年の出来はどうかな?

2016.6.15
須坂市からの依頼で須坂駅の花の管理をしています (農業科 野菜花卉[B]コース・クラブ)

須坂市からの依頼で、須坂駅前の陸橋のプランターの管理を以前から行ってきています。今は工事の為に陸橋にはプランターを置いていません。 今年4月からは須坂駅のホームと通路に花のプランターを置き、管理しています。 園芸3年生・創成2年生が実習の時間を合間をぬって、給水と花の管理に出かけています。今はカンナが真っ赤に、赤・ピンク・白のペチュニアが綺麗に咲いています。 今日は生徒の実習に同行しました。駅の通路を通る町の人から「ご苦労さんだねー」とねぎらいの声を掛けて頂く場面もあり、 一般の市民からの感謝の気持ちを直接聞く事が出来て、暑い中の作業でしたが生徒達はニコニコ喜んでいました。

2016.6.14
農業鑑定競技 校内一次予選大会 (農業科 日本学校農業クラブ)

須園キャンパス第1体育館。30秒間隔で鳴る電子音にあわせて農業科の生徒達は一歩右へ立ち位置をかえていきます。 これは全国大会に通じる農業鑑定競技校内一次予選大会の様子です。 日本学校農業クラブ主催の農業鑑定競技は、展示物が何であるか、また与えられた情報を元に計算を行い答えを導くなど、農業に関する実物鑑定能力を競うものです。 腰をかがめ展示に顔を近づける人、天をあおぎ記憶を呼び戻そうとする人・・・生徒達の姿は一様ではありません。けれど、ひとつだけ共通点がありました。 それは真剣に競技に挑む姿勢です。
今日の成績優秀者は校内決戦農業鑑定に駒を進めます。全国大会出場を目指し頑張れ!

2016.6.14
草花の販売実習 (農業科 野菜花卉[B]コース・クラブ)

6月12日(日)にドリームモータースクール須坂主催の「ドリームセーフティフェステイバル」で鉢花の販売実習にフラワーデザインコース・野菜花きコースの6人が参加しました。 当日は天気に恵まれ、家族連れが多い中での販売でした。生徒の「お花いかがですか」の声が辺りに響き渡りました。

今が旬のラベンダーの苗や鉢ものの売れ行きが好調でした。お買い上げいただきましてありがとうございました。

2016.6.13
とるぞ!造園技能検定 (農業科 環境造園科・クラブ)

造園科の3年生が全員で受験する造園技能検定の3級。様々な技能検定のなかでも、最も過酷であると言われる造園工事は、 規定時間2時間、打ち切り時間2時間半という短い時間のなかで竹垣の作成から、縁石・飛石を敷設し、植栽を植え、整地までを行います。 昨年の合格率は8割でした。 今年の造園科41名が、コース実習で合格に向けて猛練習中。一連の流れを覚えた現在は、北信造園組合から業者先生に来ていただき、 合格に向けて最後の詰めのご指導を頂いています。今年の実技試験は6月18日・19日です。みんながんばれ!

2016.6.10
学校農業クラブ 意見発表・プロジェクト発表 校内予選大会 結果発表(農業科)

意見発表の部
「農業に支えられて」 竹内君(3年)
「Vision」 外谷さん(3年)
「親の製あん所」 手塚君(3年)  

プロジェクト発表の部
「風さやかがおこす稲作の新しい風 普及活動と一葉が示すその成果」  作物クラブ
「地域に根差した緑化活動Part2 ~産学官と連携した環境製造への取り組み~」  造園クラブ
「耕作放棄地再生プロジェクト ~小麦の地産地消・綿生産の実用化を進めよう~」  経営情報クラブ

2016.6.08
学校農業クラブ 意見発表・プロジェクト発表 校内予選大会 (農業科)

8月に大阪で行われる農業クラブ全国大会への挑戦権を選考する「校内発表会」が、体育館で行われました。 農業クラブ全国大会への道は遠く、 学校代表に選ばれた後は、県大会、北信越大会、そして、全国大会へと進むことが出来ます。 今日は、その序盤、先ずは学校代表として県大会への出場権を掛けます。 午前中は、「プロジェクト発表」の部。10のコースでプレゼンテーションが行われました。 どの発表も、先輩から引き継いで研究を深めてきている長年の歴史があります。昨年のちょうどこの時期に先輩から引き継ぎました。 先ずは、これまでの研究内容を理解し、さらに継続調査をする、工夫の余地を見つけ改善する、または、異なった見方からのアプローチをして違う切り口を試みる、 などの挑戦が報告されました。 午後は、「意見発表」の部の選考となる各クラスからの代表による発表が行われました。その意見発表も、練習の成果がにじみ出るような流暢な発表でした。 家族と自分に係わる身近な話題、本校への進学によって拓けた自分の農業への道筋、これまでの自分の体験から今後に目指す農業への夢、など、 体育館の聴衆は7分間聞き入ってしまいました。 最後に、審査委員長でもある学校長から話された講評の中では、堂々たる発表に感動した、研究内容は今後の農業を変革していくだろう、 自分の体験に基づいた説得力ある意見発表であった、長時間であったが聴衆の姿勢も立派であった、などお褒めの言葉がありました。 気になる結果は、6/10(金)朝に発表になります。

2016.6.07
全国植樹祭 会場を彩る私たちが育てた花 (農業科 野菜花卉[B]コース他)

6月5日長野市にあるエムウエーブ。主要幹線道路の至る所に規制がしかれ、上空を旋回するヘリコプターの音が響きます。 物々しい雰囲気を和ますかのように全国植樹祭記念式典会場に私たちが育てた花が並びました。 この花は4月下旬に受け入れたペチュニア800ポット。当日に開花するように管理されてきました。 ピンポイントで時期に花を咲かせる技術は並大抵のものではありません。それをやってのけた生徒の皆さんお見事でした。

2016.6.03
朝練 (農業科)

朝もう少しで8時になろうとしている頃、とある教室でノートをとる数名の生徒の姿がありました。 机は教室の壁に沿って並んでいてその上には植物の種や肥料などが置いてあります。 生徒達はそれをスケッチしたり、説明を書き取っているようです。これは今月予定されている農業鑑定競技にむけた学習です。 農業鑑定競技は、農業に関係する展示物が何であるかを答え実物鑑定能力を競うもので、校内予選で優秀な成績を収めると全国大会に出場できます。 農業科特有の朝練風景でした。

2016.6.02
ナガノパープルのジベレリン処理 (農業科 果樹科学[A]コース・クラブ)

衣替えの6月1日、校内にあるぶどう園にて種なしブドウにするためジベレリン処理を行いました。 ジベレリン溶液は処理したことが分かるよう赤に着色してあるので生徒達の手も赤くなります。 このあとしばらくは、「花ぶるい」(花が落ちて果粒が少なくなる現象)が起きないよう祈るだけです。

2016.6.01
調べる-1 ひろめよう風さやかプロジェクト (農業科 作物[C]コース・クラブ)

バスに揺られること30分。中野圃場に着いた一同は昨日との気温差にまずは驚きました。 なんでも、この時期としては今世紀最大の寒波が日本上空にきているとかで、北風が冷たく半袖では厳しい陽気のなか調査を始めました。

稲は葉が立ちはじめ根張りが進んでいる状況でした。田んぼに張られた水に手をいれると、生徒は「わぁ、あたたかい。」と気温とのギャップに驚いていました。 水は気温変動の緩衝役を果たしていることを実感できた実習でした。保温折衷苗代、幼穂形成期の深水管理はこの現象を利用した技術です。

今後定期的に調査が行われます。移りゆく季節ともに変わりゆく稲の姿をつぶさに観察していってほしいものです。

2016.6.01
土間コン打ちと平板作り (農業科 環境造園科 造園クラブ)

5月31日午後、うだるような暑さのなか長野県建設業協会の皆様を講師にお迎えし土間コン打ちとコンクリート平板を作成する実習を行いました。 はじめにあらかじめ掘削、型枠施工されてあったところと平板用型枠に配筋しました。鉄筋が交差する部分を針金で止めていくこの作業。指導のもと、すぐになれた生徒達は職人さながらに作業をすすめていました。 配筋が終わるといよいよコンクリート打設です。ミキサー車からコンクリートを運び型枠に流し込みました。同時に平板作成用の型枠にもおなじようにコンクリートが流し込まれていきました。 バイブレーターで締め固め、さらに表面を平らにして施工終了。

造園施工に必要不可欠なこれらの技術。みなさん自分のものにできたでしょうか。
講師の皆様お忙しい中ありがとうございました。