物理連携講座
「世界物理年2005」の報告


講 師

信州大学理学部物理科学科
 教授  美谷島 みのる 先生

場 所  本校物理教室(北校舎3F)
期 日 平成17年10月28日(金) 14時20分〜15時25分
対 象 2年S講座
内 容 <1905年のアインシュタインの業績>
 1年間に3つの重要な論文を発表したので奇跡の年と呼ばれている。
その3つとは
(1)ブラウン運動の理論
(2)特殊相対性理論
(3)光電効果の理論
 今年が100年目なので「世界物理年2005」としてユネスコの事業に登録された。これを受けて本校では以下の2つの実験を行った。
@ブラウン運動の観察
 ブラウンが実際に使ったとされる顕微鏡のレプリカを持参してもらった。この顕微鏡で花粉を300倍にしたものと普通の顕微鏡で100倍にしたものを比較して観察した。アインシュタインはこのブラウン運動を調べることで原子の存在を証明できることを示した。これに答えたのがペランで黄色の絵の具のガンボージニを用いてアボガドロ数を求めた。
A光の速さの測定(光電管とレーザーの仕組み)
 光電管やレーザーの仕組み及びフィゾーの光速測定について学習した。その上でわずか1mの距離を利用して教室内で光速を測定した。空気中に対して媒質が変わると伝わる速さが変わることも同時に学んだ。その他に回析格子の実験では赤と緑のレーザーの違い、さらに光ファイバーや光速測定の歴史について学んだ。
感 想 ・内容が難しかった。
・事前学習みたいなものがあればもっと理解できたと思う。
・アインシュタインやブラウンのような有名な科学者の研究が学べて良かった。
・自然の現象解明することは確かに魅力的であると感じた。
・光ファイバーの原理など普段気になっている光についての講義で興味があった。
・レンズ1枚で300倍というあの顕微鏡の仕組みに興味が湧いた。
・相対性理論に興味があった。

<physicsのトップへ戻る>  <sshのトップへ戻る>  <トップへ戻る>