諏訪東京理科大学との連携授業の報告


■ 物理の連携授業「エレクトロニクス基礎講座」が行われました、詳細は以下のとおりです。

講 師 諏訪東京理科大学 システム工学部 電子システム工学科 教授 宮澤 悟 先生
テーマ 「エレクトロニクス基礎講座」
場 所 本校物理教室
期 日 8月25日(月) 13:05〜14:10
9月 3日(水) 10:50〜11:50
対 象 2学年SSH2講座選択者23名
概 要

基本的な電気回路の応答として周波数応答および時間応答を取り上げ、それらの応答の解析法を中心に学習した。現在高校で学んでいる数学や物理の内容がエレクトロニクスの場でいかに活かされて行くのかを体験することから、これらを学ぶ上での目標を持てるようにする。

【第1時間目】交流回路と周波数応答
 講座の内容を理解するため、
  ・電気工学の基本用語とその意味
  ・交流回路について、交流の周波数変化に対する回路応答の解析法
 を学んだ。また、代表的な周波数応答である共振現象について、現象の概念と特性定数について考察した。
 (1)種々の電気量
 (2)交流とインピーダンス
 (3)交流の実効値
 (4)コイル・コンデンサのインピーダンス
 (5)交流の計算(複素計算法)
 (6)交流回路の周波数解析

【第2時間目】過渡現象と時間解析
 コイル、コンデンサなど、エネルギー蓄積素子を含む回路では、回路の応答は時間によって変化する。こうした過渡現象の解析法として微分・積分が用いられることを理解し、具体的な回路を挙げて解法を学習した。
 (1)過渡現象とは
 (2)エネルギー蓄積素子
 (3)コイルとコンデンサーの特性
 (4)過渡現象の計算法
 (5)周波数応答と過渡応答

講師のお話 電子回路の過渡現象や共振現象は、複素計算法や微分方程式を解くことで理解できるが、高校生の範囲で学習した数学の内容で理解できるようにかみ砕いて解説した。今回は宿題も出したので、どれだけ理解できたか提出が待ち遠しい。
生徒の様子

・ 細かいところまでは理解できなくても、おおまかな物理の考え方は習得できたように思われる。
・ 難しい内容でありながら、殆どの生徒が期限までに宿題の提出が出来、関心の高さがみうけられる。

 

 


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