信州大学との連携による
生物サイエンスプログラムの報告


■ 生物サイエンスプログラム「遺伝子操作体験実習」が行われました、概要は以下のとおりです。

講 師 信州大学ヒト環境科学研究支援センター生命科学分野遺伝子実験部門
  助教授  林田信明 先生
  助 手  田口悟朗 先生
  T  A  谷本岳志 先生
        中西弘充 先生
        産形峰久 先生
テーマ 「遺伝子操作体験実習」
場 所 信州大学ヒト環境科学研究支援センター 生命科学分野 遺伝子実験部門
〒386-8567 長野県上田市常田3-15-1
期 日 8月11日(月)〜8月13日(水) の 2泊3日
参加者 2学年SSH2講座選択者(24名)
概 要
月  日
内    容
大腸菌プラスミドDNAの分析 ALDH2遺伝子の検出
8/11(月)
(1) 大腸菌の培養・
・授業で,GFP(蛍光タンパク質)遺伝子を導入した大腸菌保存株を液体培地に移し,増殖させる
(1) DNA抽出
・各自,頭髪数本を採取し,酵素により溶解・溶解したものからDNAの抽出,精製
(2) PCR反応
・DNAポリメラーゼ,プライマー等を加えサーマルサイクラーにセットし,目的遺伝子の増幅を行う
8/12(火)
(2) プラスミドDNAの抽出
・GFP遺伝子を含むプラスミドDNAを大腸菌の菌体から抽出する
(3) 電気泳動によるDNAの分離
・アガロースゲルにサンプルをローディングし電気泳動
・トランスイルミネーターにてDNAのバンドを確認
(4) 制限酵素による切断
・プラスミドDNAをHindV(制限酵素の一種)で切断
(5) 切断DNAの確認
・制限酵素処理前後のDNAを電気泳動し,資料の制限酵素地図と一致する事を確認
(6) 大腸菌の形質転換(デモ)
・抽出したプラスミドDNAを,再度大腸菌に導入するデモンストレーション
(7) プラスミドDNAのシークエンス(デモ)・抽出したプラスミドDNAの塩基配列を決定する操作のデモンストレーション
 
8/13(水)
(8) DNAシークエンス結果の解析
・得られたDNAの塩基配列を既知のデータと比較し,その特性を学ぶ
(3) 増幅したDNAの電気泳動
・1日目に増幅したDNAを電気泳動し,各自のALDH2遺伝子の遺伝子型を確認した

 

生徒の様子 ・実際の器具や試薬等を,見て触れて操作することで,教科書や資料あるいはニュース等で知識として持っていたものが具現化され,理解が深まったと思われます
・「ALDH2遺伝子の検出」については,自身のDNAを自らの手で確認することができること,また対象がALDH2であることから,高い関心を持って取り組んでいました
 

■ 実習風景

操作の基本はピペッティング.
TAの先生方の親切な指導がありました.


慎重に,慎重に.

髪の毛を抜いて…

 

DNAを抽出.
PCRにかけて…

電気泳動すると…

 

はたして,私は○○るくち?

 


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