西村 豊 氏の紹介(「週刊すわ」= 発行:信濃毎日新聞社= 2002年9月13日号・第376号より)


京都市生まれ。
小学校1年生の夏休みに、塩尻市の母の実家で過ごした数日が忘れられない記憶に。
「家の前で小川の米を研ぎ、野菜を洗い、飲み水にもする生活。都会にはない、日本の原風景ような生活に感動、将来は長野県に住もうと決めました。」

1972(昭和47)年、23歳で信州へ。
アルバイトをしながら写真の勉強を続け、28歳で自然写真家として独立。
以来、ホンドギツネやヤマネの写真集を17冊出版。
図鑑や雑誌を通じて作品を国内、海外で発表し、大きな評価を得ています。

「八ヶ岳山中で野宿中にヤマネに出合ったのが大きな転換。20年間追い続けていますが、生態は不明な点も多い。」
と研究者としての一面ものぞかせています。

6年前から東北地方へ通い、祭り、風俗、建物など、残したい日本の原風景を撮り続けています。

「訪れるたびに、昔からの風景が壊されていく。私たちの諏訪地方の風景も記録として残るように撮影を続けたい。」



【にしむら ゆたか】
保育園、小学校、中学校、高校、企業などで社会人講師としても活躍中。
地元富士見町では、子供から大人まで集めての「自然観察会」も。
同町在住。53歳。