教育方針

  • 一.個人の尊厳を重んじ、真理と平和を愛し、国家社会の有為なる人材の育成を期する。
  • 一.高邁にして、明朗闊達、至誠一貫、質実剛健、和衷協同の精神を涵養し、身体の鍛錬と相まって心身の調和的な発達をはかる。
  • 一.生徒の個性を豊かに伸ばし、各々その目的を達成させるために適切な指導をする。

長野県長野高等学校のスクールアイデンティティについて

長野高校S.I.概念図

 スクールアイデンティティは「ある」ものではなく、日々の実践によって「つくる」ものです。本校の校訓は「至誠一貫」「質実剛健」「和衷協同」です。日新鐘は「旧習に泥まず、旧位置に満足せず、日に其の知を広め、其の徳を磨き、進み進みて止まざるよう」にと、今日も響きます。校訓は時を継いで継承されてきたものですが、時代や社会状況の変化の中で、新たな意味が付与されながら柔軟に受け継がれてきました。学校生活における個々の活動の中で、また集団的な活動の中で意識され、行動の軸となるものとして、校訓をベースにスクールアイデンティティを構想し、右のような概念図をつくりました。
本校における、自主・自律・責任に裏打ちされた、学習やクラブ、生徒会などの諸活動を通して、「感じ(Feel)」「学び(Acquire)」「考え(Consider)」「表現(Express)」し、自らの顔(FACE)をつくることを願ったものです。
  高校生の時代は、自我を確立する時期です。自我とは「社会の一員としてなんらかの役割、責任を負わされた存在として意識された自分自身」(『新明解国語辞典』)のことであり、社会の一員としてなんらかの役割、責任を引き受けていく自分をつくること、自らの顔(FACE)をつくることが自我の確立なのです。
 「花ひとり開くにあらず 春風来たりて開くなり」といいます。本校の学習環境は極めて恵まれています。資質豊かな仲間がいます。熱意あふれる教職員がいます。整えられた施設・設備があります。このような環境の中で一人ひとりの諸君が、「感じ(Feel)」「学び(Acquire)」「考え(Consider)」「表現(Express)」する活動や体験を通して、相互に切磋琢磨することによって、それぞれの顔(FACE)をつくることを期待しています。