学校長 中 村 公 雄 
 
 本校は明治32年に長野県立長野中学校として開校し、110年にわたって長野地域における中等教育の拠点校として数多の人材を世に送り出してまいりました。さらにその沿革をたどれば、長野県中学校を設置した明治17年にまで創立をさかのぼります。
 初代中学校長の三好愛吉先生は、生徒の情操教育のために、当時としては高価なピアノを購入することを提唱しました。生徒もこれに応え、一冬火気を断ち、節約した薪炭費によって、フランス国プレイエル社製のピアノを購入しました。それ以来、このピアノは「神聖なるピアノ」と呼ばれ、本校で学ぶ生徒の質実の象徴として受け継がれてきました。
 創立以来、至誠一貫、質実剛健、和衷協同の精神を涵養し、国家の有為なる人材の育成を教育方針としてまいりました。地域の期待に応える教育の実践に努めた結果、本県における行政や産業はもとより、全国あるいは世界に活躍する卒業生を輩出してまいりました。
 現在、在籍する生徒は全日制課程では八百余名、定時制課程で八十余名であり、多くの生徒が大学への進学を希望しております。学習クラブ活動を両立させる文武両道を旨とし、高い志と自立心を持って、生徒は毎日自己鍛錬に励んでおります。土曜セミナー等において、各界で活躍される方々に講師をお願いするなど、第一線の知識や情報を生徒に提供することに努めてまいりましたが、これまで、本校の活動をご支援いただきました地域および同窓の皆様には、心より感謝申し上げます。
 これからも、公立の伝統校としての役割を十分果たしながら、有為の人材を世に送り出してまいりたいと考えておりますので、皆様には引き続きご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。


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