視覚障害者に声かけしてくれる世の中に

昨年は視覚障害のある方が電車のホームから転落し、命を落とすという痛ましい事故が相次いで起こり、私も深く胸を痛めました。ホームドアの設置を進めることはもちろんですが、駅員の方や一般の方の声がけが、自然にできる社会になってほしいと願います。併せて、そのような社会になるよう、盲学校として何らかの手立てを打ち、発信していかなければと痛感しております。

そんな折、先日、本校の卒業生から次のようなメールが届きました。「視覚障害者の駅ホーム転落事故が後を絶たない中、僕が白い杖を使ってホーム上を歩いていると、『何かお手伝いが必要ですか?』と声をかけてくれる駅員や乗降客が増えました。どんなに慣れた毎日利用している駅でも勘違いはあるので、とてもありがたいことです。 略 昨夜も声を出しながら乗車位置へ向かっていたら、後ろからついてきてくれた駅員が『困るよねえ。イヤホンしてるから全然聞いてないんですよ。』と教えてくれました。……略。」というメールです。スマホで音楽を聴きながらの移動、画面を見ながらの移動、視覚障がいのある方にとって、自らその存在をアピールしても気づいてもらえない、そんな社会現象も変えていかなければと考える昨今です。


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