本校の宝物

 本校校長室には、数点の書画が飾られています。その中の一点に、「明るい盲人の運動会」と題された絵があります。この4月、校長室に入り、最初に目についたものでした。

 その絵は紙ではなく木の板に書かれています。題名を記した板の下に次のような説明文が付記されてます。「(油彩・板 長野県長野盲学校蔵)横井は学校や公共の施設に絵を寄贈した。この作品は盲学校の運動会を描いた楽しい作品。子どもたちの歓声を聞いて笑顔を見せる雲は横井自身か」。描かれている校舎の配置、山々の形等から察すると、現在の校舎の、前の校舎配置のようです。ほのぼのとした温かな絵です。

 6月初旬、信濃美術館の学芸員さんから、電話が入りました。今度、信濃美術館で横井弘三の絵を集めて、展覧会を開きます。ついては、盲学校にある絵を貸していただけないか、という依頼。もちろん承諾しました。そのパンフレットが出来上がったので、横井弘三画伯の紹介を、パンフレットの記載から。「飯田市生まれの横井弘三(1889〜1965)は独学で油絵を学び、“日本のアンリ・ルソー”と呼ばれ高い評価を受けました。しかし、横井の独創的な芸術活動は、既成画壇や戦時体制を強める社会に受け入れられず、やがて、不遇の立場となります。55才の時、理解者の誘いで長野市に疎開。以来、晩年の約20年間、長野市を中心に精力的に活動しました。彼の作品は、寄留した寺や知人宅や公立機関等に多く残されていますが、その全貌は未だ明らかではありません。没後50年を機に、横井弘三の芸術を顕彰します」。

 この、『横井弘三の世界展』は、9月12日(土)〜11月 8日(日)まで、長野県信濃美術館で開催されています。是非、御覧ください。

 さて、『本校の宝物』と題し、美術展のPRをさせていただきましたが、本校の一番の宝物は毎日元気に登校している幼児児童生徒の皆さんであることは言うまでもありません。今は日々の学習を積むとともに10月 3日(土)に行われる文化祭『菊花祭』の準備を進めています。ホームページを御覧の皆さん、10月 3日には、長野盲学校のすてきな仲間に是非、会いに来てください。お待ちしています。


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