○ 全校一斉登校再開にあたって(生徒の皆さんへのメッセージ)


 新型コロナウイルス感染症対策のための臨時休業が長く続きました。
 国内の感染が沈静化し、長野県の県立高校でも6月1日から一斉登校による授業が始められることになりました。本校の学び舎に全校の生徒の皆さんがそろうのは4月9日以来、実に52日ぶりになります。
  新年度開始早々からおよそ2か月に及ぶ学校休業という未曽有の事態の中で、インターハイや夏の甲子園、文科系クラブの全国大会などの中止決定が相次ぎ、学校行事も予定通りに実施できず、また、新入生は入学したものの登校できない日々が続くなど、これほどまでに教育現場が混乱し日本中の高校生が不安になったり心を痛めたりしたことはかつてなかったでしょう。
 そんな皆さんの気持ちを真摯に受け止めながら、来週から皆さんと一緒に、一日一日、一歩一歩、あたりまえの日常を取り戻すための歩みを進めていきたいと思っています。
待ち望んでいた一斉登校の再開です。

   

(飯田市の勝間田建設様より寄贈された看板です)

 ただ、残念なことに新型コロナウイルスは消散したわけではありません。
 来週からの学校生活では、例えば使用済みマスクや食べ残しなどのゴミを各自持ち帰ってもらうなど皆さんが不自由さを感じる場面が数多くあるかと思いますが、先生方もマスク着用で皆さんとの間に一定距離を保つなどある意味不本意とも言うべき制約のもとで授業や生徒会・部活動の指導等に臨むことになります。
 幸い本校の教室には同窓会から寄贈されたオゾン発生装置があります。来週からは終日運転で教室の除菌を行います。松川高校が皆さんに与え得る安心のアドバンテージとして、有効に使わせてもらいたいと考えています。
 しかし、場面や状況によっては、例えば担当の先生がフェイスシールドを装着して皆さんと対面する、教室の後方の人にも声が届くようにマイクや拡声器を使って講義するといったこともあると思います。違和感を覚える人もいるでしょうが、いずれも皆さんの安心と安全のために採らせてもらう措置です。理解と協力をお願いします。
一方で、こんな異常な様相が「生活様式」として定着することのない学校や世の中を皆さんと創っていかなければならない、とも思っています。そんな気持ちを伝えたくて今日このページを更新しました。

 来週から、皆さんがそろって元気で登校してくれることを心から期待しています。
 今は苦しくとも皆さんには迎えるべき「未来」があります。ここでコロナウイルスに負けてなどいられません。
 皆さんの未来への道程を支える責任が私たちにはある、そう考えています。
 この試練を乗り越える同志として、この松川高校でともに頑張っていきましょう。

 では、来週、6月1日月曜日に、学校で。



令和2年度(2020年度) 第3回  令和2年5月29日(金) 晴れ


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