3学期始業式 あいさつ

 新年を迎えました。
改めて、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

 あまり今おめでたい状況ではない人もいるかもしれませんが、
それでも新しい年が明けました。
新しいスタートです。

 私が今、皆さんに、そして自分に対しても、
伝えたいことがひとつ、あります。
それは、この詩の中に書いてあります。


きみとぼく   Y.Y

昔はあまり話さなくても、ぼくら仲良しだったね。
いつからか、少し遠くなった気がしてた。

生まれてはじめて瞳にうつった景色、
さみしくて流した涙、
運動会の前の晩のドキドキ、
ぼくはみんなおぼえてる。

きみは、 長いこと何かを抱えて、 抱えきれなくて、
ずいぶん自分をいじめていたね。
苦しかったけど、しかたないなって思ってたよ。
つらい気持がその傷に、溶けていったのがわかったから。

きみがつらいと、ぼくもつらい。
誰かがささいなことだといっても、
きみの痛みを、ぼくは知ってる。

この前、久しぶりにこっちを向いてくれたね。
調子悪かったけど、うれしかったよ。

ぼくに気づいたきみは、
ずいぶん大切にしてくれるようになった。
まあときどき食べすぎたり飲みすぎたり、
むちゃもするけど。
でも、ホントのきみに戻ってきたみたい。
ちょっと、小さい頃のきみを見てるみたい。

きみと暮らす時間が、もう少しはありそうだ。
今、それが何よりうれしい。

一緒に生きていこう。
つらいときは、きみとぼくが一番うれしくなることを、がんばって探そう。
ちっぽけなぼくらが、この世界にいる意味を、
この鼓動が止まるときまで、考えていこう。
そして、たくさんのきみとぼくが、幸せになれるように。

ぼくは、きみの体。
ずっと、一緒にいたよ。



 伝えたいことは、

あなた自身が自分のことを、
まずすばらしい存在だと認めて、大切にしてほしい、
ということです。
それができなければ、
誰もあなたのことをすばらしいと思ってくれません。

自信を持ってください。
あなたのことをずっと心配して、
寄り添っているあなたの体のことも、
大切にしてください。

 3年生には、これが最後の始業式になりました。
残り少ない高校生活を、大切に送ってください。

 以上で、終わります。

2018年1月9日