校長室 (2012年度)

第23代校長 今井秀幸

校長挨拶・式辞等


☆ 入学式 式辞   2012年4月5日 

【式辞】
 今年の冬の寒さは厳しく、本校に春の訪れを告げる玄関前の枝垂れ桜の蕾もまだ堅いままですが、日差しの傾きに、確かな春の訪れを感じる季節となりました。
 本日、平成二十四年度長野県望月高等学校の入学式を挙行いたしましたところ、本校にゆかりの深いご来賓の皆様のご臨席を賜り、栄えある入学式に花を添えていただきましたことに深く感謝申し上げます。
 晴れて入学を許可された新入生のみなさん、入学おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。
 みなさんは、本校入学を自ら志し、選抜試験を経て今日から望月高等学校の一員となりました。
 本日の喜びは、みなさんのこれまでの努力の結晶であることは、いうまでもありません。
 しかし、その陰には、みなさんを慈しみ育ててこられたご両親、ご家族、小学校や中学校で教えを受けた先生方の心のこもったお導きのあったことも忘れてはなりません。
 また、地域の中で、或いは離れたところから、みなさんは気づかなかったかもしれないけれど見守る人たちがいたということにも思いを致してください。
 ただいまの初心を忘れることなく、みなさんが将来、社会の中で確かな場所を占めることができるよう、一人ひとりの目標に向かって研鑽を積む三年間を過ごされることを心から願っています。
 さて、本校は創立以来八十六年を迎える伝統ある高校です。玄関にはこの望月という土地の生んだ書道界の巨人比田井天来揮毫による「質実剛健」という言葉が掲げられています。
 この言葉は、本校の教育基本目標である「知・徳・体」の充実の方向を語っています。その目指すところは、派手で見かけ倒しではない、本当の意味でつよくすこやかな自分を作るということです。
 そのことについて三つ、話したいと思います。
 まず最初に、自分の頭でしっかり考える方法と習慣を、望月高校で身につけて欲しいということです。
 人は何もないところから考えることはできません。
 また、考える道筋を自分で作るのも大変です。自分の頭で考えたと思っていることが、実はテレビなどのメディアの受け売りであったり、だれか別の人の考えをそのまま自分の考えや感じ方だと勘違いしていることが多いと思います。
 本当に自分の頭で考える方法と習慣を本校の授業の中で身につけてください。
 望月高校の教職員は教え導く確かな術を持ち、熱い情熱にあふれる先生方ばかりです。
そういう先生方がみなさんを心待ちにしています。
 二番目は、今日初めて会った友だちにも、同じ中学から来た知っている友だちでも、今日帰るときには「さようなら」、明日の朝会ったら「おはよう」とあいさつを交わし合ってほしいということです。
 みなさんはこのパンフレットを覚えていますか。
 昨年度の学校案内です。
 表紙に「僕って何?私ってだれ?」とあります。
 「僕」も「私」も「僕」、「私」だけでは自分が何者であるか分かることはむずかしいです。
 自分が何者か分かり、自分を何者かにしていくのは、「僕」や「私」以外の人たちとのつながりです。
 そのような人たちと出会っていく魔法のおまじないがこれらの「あいさつ」です。自分と自分を作ってくれる人たちとの橋渡しをしてくれるのが「あいさつ」です。
 自分はあなたを嫌ってはいないよ、受入れているよ、認めているよ、というメッセージが[あいさつ]」です。
 友だち、先生、地域の人たち、とつながりを結んで、その中で自分を見つける旅に出かけましょう。
 三つ目です。自分の身体と命を大切にして欲しいということです。
 運動部に入ってスポーツで身体を鍛える。大いに結構です。しかし、それだけでなく、朝ご飯をきちんと食べること、偏食をしないこと、ときどき近所をジョギングしたり散歩したりと、自分にできることで構いません。
 疲れたときに空を見上げるのもいいかもしれない。自分の身体と仲よくして欲しいと思います。
 自分の身体を大切にする人は、必ず他人の身体と命も大切にするはずです。
 些細なことばかり述べた気もしますが、私は、実は、些細なことの中にこそ本当に大事なこと、大切なことが秘められ、隠されていると考えます。
 日々は些細なことから成り立っています。そのことを大切にしていくことが、「僕って何? 私って誰?」の答えにつながっています。
 そして、その答えがみつかればきっと幸せになることができるでしょう。
 さて、保護者のみなさま、本日はまことにおめでとうございます。我が子の成長に一喜一憂しながら、手塩にかけて養育されたご苦労に思いをいたすと、私ども教職員一同改めて身の引き締まる思いであります。大切なお子さんをお預かりして、我々教職員一同精一杯の努力をいたす所存であります。
 お子さんが力強く未来を切り開いていくためにともに手を携え力を合わせて進むようご理解とご協力を賜りたく存じます。
 また、ご来賓の方々にはここに入学しました生徒一同が、今後本校で学んでいく姿をしっかり見まもっていただきながら、本校の教育活動に対しましてさらなるご支援とご協力を賜りますよう改めてお願い申し上げます。
 以上、入学式に当たり、思うところの片端を述べ、式辞といたします。
   平成二十四年四月五日




☆ 始業式あいさつ   2012年4月4日 

始業式
 あらためて、みなさん、お早うございます。
 望月高校は生徒会がとても元気な高校だと聞いています。
 前任の吉田校長先生からも、本校に長くおいでの何人かの先生からもそう伺いました。
 ということは、今ここにいる2・3年生がこれから、その中心的な働きをしていくわけですね。
 どんな活動を見せてくれるのか、今からとても期待しています。
 さて、生徒会活動だけでなくHRにしても、部活動にしても人が大勢集まって何かをつくりあげようとしたり、活動をしたりするとき、そこには当然強い絆が結ばれていくこともあるでしょうが、そこは生身の人間のことですからさまざまな軋轢が生じることがあることは、みなさんも経験的に知っているでしょう。
 いやむしろ喧嘩して乗り越えていくからこそ絆は強くなっていくのですが、その時に上手に喧嘩をするこつを二つ述べます。
 第一に自分がミスをした、自分が悪いと思ったらできるだけ早く「ごめんなさい」ということ。
 そして、二番目には、相手が悪い、相手のミスだと思っても相手に「ごめんなさい」と謝罪することを無理強いしないことです。
 みなさんは高校生ですから、理由は自分で考えてください。
 それからもうひとつ、人間関係を作っていく上で大事なこと、それは「あいさつ」です。
 そこから人間関係は始まります。
 そして親しい人にはだからこそ挨拶をしましょう。
 その人の今日の調子が伝わります。
 私も今日からみなさんに出会ったら、必ず挨拶します。
 ごめんなさいと言う、ごめんなさいを強要しない、あいさつをする。取るに足らないつまらないことばかりを話したと思われるかもしれませんが、大切なこと、本当に大事にしたいことは、一見取るに足らないことの中にひそんでいます。
 日々の生活のささやかな部分を大切にし、慈しんでいくことが、やがてみんなの幸せをもたらしてくれると信じます。
 一学期、みなさんが元気に活躍してくれる姿を期待して始業式の挨拶とします。




☆ 過年度分

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