東南海地震・殉難学徒の碑 「 未 来 」


 本校玄関前に校舎を見上げるようにたたずむ男性像がある。これは1944年(昭和19年)12月7日、震度7の東南海地震により、学徒勤労動員として戦時下の名古屋で犠牲になった4人の生徒の御霊を慰霊するために、建立された殉難碑「未来」像である。
 大地に両足をしっかりとふんばって、左手でみんなに呼びかけ、右手の掌の中に希望と想いをこめて、未来に向かって羽ばたくという意図で製作されている。
 この「未来」像は「亡き友を偲び、災害の事実を後生に伝えるとともに、永遠にこの悲しみを繰り返さないことを希求して」当時の学友、関係者及び多数の同窓会の方々の賛同と芳志により、1989年(平成元年)12月に建立されたものである。
 私たちは過去に目を閉ざすことなく、一人ひとりの「いのち」の尊厳を認識するとともに、未来に向けて平和への礎を築く努力を忘れてはならない。





校舎を見つめる「未来」像




















当時のご学友の皆さんと教頭
(平成19年12月7日 最後のお身ぬぐいの場にて撮影)
 この像の建立以来、ご学友の皆さんは毎年この日に銅像のお手入れ(=お身ぬぐい)をなさっていらっしゃったそうです。