進路指導

運営の方針


(1) 児童生徒一人ひとりの適性や能力の的確な把握に努め、その実態に応じた進路支援を行う。また、保護者との連携を密にし、共通理解の上で支援を行う。
(2) 職場見学や現場実習等の体験的な活動を、生徒の思いや状況に沿って段階的に企画推進し、卒業に向けての進路選択に役立てる。
(3) 公共職業安定所、障害者職業センタ-、児童相談所、保健福祉事務所、市町村などの関係機関との連携を密にし、就職や福祉施設への通入所に関する情報を収集し、進路支援に役立てる。
(4) 移行支援計画を作成し計画的に支援会議を開き、本人自立のあり方や福祉サービスの有効な利用について明確にする。
(5) 障害者総合支援センター(きらりあ)障害者就業・生活支援センター(きらりあ併設)相談支援事業所との連携をはかり、円滑な卒業後のアフターケアへとつなげていく。

 

(3)進路指導
①指導の場と機会(時間)
主として生活単元学習、作業学習および日常生活指導の時間をあてるが、特別活動の時間、課外活動の時間、寄宿生活の時間など児童・生徒の全生活にわたり、全職員が指導にあたる。

②指導の概要
ア.生活単元学習と進路指導
児童・生徒の関心を重視し、日常生活の経験を再編成するものや、生活経験を主題とした内容を選定し、将来の社会生活に必要な知識、技能を習得させ望ましい態度の形成をねらいとする。
・内容
行事を中心とした単元、季節を中心とした単元、課題を中心とした単元、特に進路指導を重点的に行う課題を中心とした単元。
 
イ.作業学習と進路指導
働くという実体験を継続的に行うことを通して、働く力・生活する力を総合的に培う。
ウ.日常生活の指導と進路指導  
衣服の着脱、洗面、手洗い、排泄、食事、清潔などの身辺処理や、挨拶、言葉遣い、礼儀作法、時間を守る、決まりを守るなどの集団生活をする上で必要な事柄を身につける事を中心的なねらいとする。その他、校外学習、遠足などあらゆる機会を利用して指導していく。
エ.特別活動と進路指導  
・移動支援 
交通機関を利用した帰省指導、校外学習、訪問実習などの機会を利用し、その能力の育成を図る。
・職場見学 
職場見学を行うことにより、働くことを具体的に考え、働く態度を学び、働く意欲を高める機会とする。

(4)進路支援の活動   
①進路相談
進路指導主事、学級担任が中心となり、保護者、生徒を対象に進路についての意識調査や面接などを行う。特に両親の間に意見の違いがないように努める。また、関係機関・施設と保護者、生徒、担任、主事など交えて進路の相談を行う。
②就労支援セミナー、事業所見学等の実施
公共職業安定所による高等部2・3年の生徒を中心とした就労支援セミナー(2年生:職業ガイダンス、3年生:就職準備講習)を行う。また、高等部3年生で一般就労内定者を対象とした、南信労政事務所によるワーキングセミナーを行う。さらに、児童生徒や職員の事業所、施   設見学に協力する。    
③職業適性検査、その他の諸検査による生徒の実態把握 
卒業後に、ジョブコーチ、トライアル雇用等の継続指導が必要な生徒は、障害者職業センターによる職業評価を受ける。一般就労を希望する高等部3年生については、「障害者の雇用促進等に関する法律」の重度判定を、公共職業安定所、障害者職業センターに依頼し実施する。学校における知能検査、体力測定、運動能力検査、学力検査、その他の検査、定期健康診断などの結果を活用して、生徒の実態を努めて的確に把握し、適切な指導にあたる。この他、療育手帳、身体障害者手帳などに記載されている障害の程度、IQ値についても把握しておく。

④進路情報の収集 
ア.職場開拓、就職、現場実習に関して 
進路指導計画書、現場実習計画書などを公共職業安定所、障害者就業・生活支援センター、自立支援協議会就労支援部会等に提出し、関係の方々に相談依頼を行う。また、関係機関・施設が主催して行う会議、連絡会などに出席し、協力要請と合わせて職場に関する具体的な情報を受けて職場開拓に努め、就職や現場実習の受け入れ状況の資料を作っていくようにする。なお、職員、保護者(PTA進路指導部と連絡を取りつつ)にも職場開拓、現場実習の協力をお願いする。
イ.進学に関して 
必要に応じて各部の教育方針、教育の内容、方法、卒業生の進路の傾向、応募手続き、入学 調査などの資料を用意し提供する。また、職業訓練校の情報を得るようにする。
ウ.福祉関係施設利用に関して 
障害者総合支援センター、相談支援事業所などと連携を取りながら、情報収集を進める。施設に関しては現況調査を行い、施設毎にまとめて提供し、生徒や保護者が施設を選択できるように努める。いずれの施設を希望する場合も、本人、保護者とも見学や実習をするように勧める。  
※ 進路に関する資料(福祉関係、就職関係など)については取りまとめをしていき、できるだけ全職員、保護者が共通理解できるよう、同窓会館「どんぐりの家」の進路コーナーに置く。
 
⑤産業現場等における実習(現場実習)等の実施 
ア.ねらい 
・実社会の職場生活に一定期間参加することにより、職業的自立に対する意欲を高めるとともに、職業に対する適性を自ら見いだし、以後の学校生活や学習において進路に対するめあて をもって活動することができる。
・施設や職場等違った環境の中で生活をする事によって経験を豊かにするとともに、日々培ってきた身辺処理能力をはじめ作業態度や意志交換能力・社会参加への意識等について自ら評 価し、今後の学習活動に役立てる。
・現場実習を通して、本校生徒の様子や実態を現場実習先の方々に知っていただく。       
イ.実習時期、対象生徒
・<高等部前期現場実習> 高等部全学年生徒:2週間
・<中学部現場実習>  中学部3学年:2週間 見学、体験及び実習  
・<高学部後期現場実習> 高等部本校1・2・3年生徒:2週間
〃 中の原分教室2年生徒
・< 〃 > 高等部中の原分教室1年生徒:2週間
・8月、12月~3月、その他生徒個々の実態に応じ、随時実習を実施する
※ 対外的な行事や止むを得ない事情等により、年間行事予定表に定めた期間の中で実習を行うことが困難な場合は、時期をずらして実施することがある。
ウ.実習の方法 
・実習先については、生徒の実態や卒業後の進路を考慮し、一般事業所や作業所、施設等に依 頼する。また、必要により校内での実習を行う。
・一般企業の実習生は、1事業所あたり1人を原則とする。
・事業所、作業所等の勤務条件や勤務時間に従って、実習を行う。 
・実習中は原則として、家庭から通勤または通所をする。 
・1人での実習が困難と思われる場合、または、実習先から要請された場合は、巡回指導とは別に付き添い指導を行う。この場合、保護者の協力を得ることもあるが、必要最小限にとどめる。 
エ.実習先決定の手続き 
方針の決定→実習先希望調査→実習先の確保→実習依頼→実習書類や資料の提出→実習
*書類、資料
現場実習要項、現場実習依頼書、評価表、保護者宛通知、実習の心得、実習先一覧表、実習費算出調書、実習計画書、実習実績報告書、実習のまとめなど    
オ.実習の事前・事後指導 
・実習に向けて個々の生徒の伸長すべき目標を明確にし、事前に日常の指導を積み重ねておく。 また、必要により事後指導を目的とした校内実習を設定して指導する。 
・実習に際し、これまでの指導で培ってきたどのような点に期待し試みてみたいか、また、どのような点に不安をもつか、それらのことについての配慮をどのようにするか、この実習で 伸ばしたいところはどんなところかなど実習についての目標を明確にしておく。
・実習中の巡回・付き添い指導を通し、また、事業所からの評価などから、これまでの指導をまとめ、今後の指導方針をたてていく。
※ その他、詳細については各部の計画に依る。
⑥進路支援懇談会の開催
進路支援懇談会は、「福祉関係進路支援懇談会」とし、上伊那圏域内の福祉関係施設の中で、近年度中に新規に事業所を立ち上げた(る)施設や、事業内容が変わった(変わる)施設の代表者にお集まりいただき、各施設の運営状況や利用者の様子について情報提供いただく。終了後、PTA進路指導部主催による「保護者のためのライフ」として、テーマ別分散会を開催する。


② アフターケア

①運営の方針
ア 卒業後2年間は、進路先との連携を密に取り、追指導を行う。
イ 青年学級「どんぐりの会」を行い卒業生の余暇を満たすとともに、卒業後の状況を知る。
ウ 卒業生や保護者の相談に応じ、必要と思われる場合は支援センターや地域の諸機関と連携し、具体的な支援を講ずる。 

②運営計画
ア 「どんぐりの会」の運営を行い、卒業生や保護者の懇談の場とする。
イ 個別の移行支援計画作成に協力し、進路先への引き継ぎ資料とする。
ウ 入社式や入所式への参加。
エ 卒業時の担任もしくは学年担任による進路先への訪問日程を組む。また、追指導についての記録を残していく。
オ 相談・懇談に応じ、支援センターや関係諸機関へつなぐ。
カ 卒業生に関する情報を発信する。
キ どんぐり祭など学校行事の受け入れを行う。
ク OBバスケットへの協力をする。
 
③ 同窓会事務局
①活動方針
ア 同窓生の所在を確認し、連絡が取れるようにする。
イ 同窓生がいつ学校を訪れても、安心して過ごせるような状況を作っていく。

②活動内容
ア 同窓会(8月第1日曜日)、どんぐりまつり(10月)の招待状を発送する。
イ 招待状を出した行事については、当日の同窓生の受け入れ・接待を、寄宿舎の先生方やアフターケアの係と協力して、可能な範囲で行う。
ウ 同窓会費を徴収し、同窓会の企画・運営を行う。
エ 同窓会会員の継続確認を行い、脱会の意思表示があった方は、各種通知の発送を中止する。
オ 同窓会名簿を整備していく。

③同窓会について
ア 会則に基づき、同窓会総会を年1回、同窓会の日に行う。
イ 総会では、各自の近況などについて報告しあう。また、情報交換する中で、アフターケア係とともに、卒業生が直面している問題や課題に対する必要な支援を行うよう心がける。同窓生には、学校を卒業した社会人として、ふさわしい対応をする。
ウ 当日の運営に際しては、できる限り卒業生が自主的に関われるように配慮する。卒業生にできるところは可能な限り分担して行うように配慮する。
エ その年度に成人を迎える同窓生を紹介し、祝福する。また、同窓生からの返信などをまとめて、同窓生の動静を報告する。
オ 必要があれば会則の見直しを行い、総会に提案する。

④その他
ア 高等部卒業生から、卒業時に、同窓会会費一人6000円を徴収する。
イ 転・退職するする職員から、転・退職時に、会費1800円を徴収し、行事(同窓会、どんぐりまつり)への案内を3年間出すようにする。(どんぐりまつりへの招待は、1年目は教務より、2,3年目は同窓会から出す。)
ウ 青年学級(どんぐりの会)の通信費を同窓会費から出費する。
エ 同窓会の折にコミュニケーションルーム「どんぐりの家」を紹介し、レクレーションの会場として利用させていただく。