中学部

1 中学部の教育目標 
生徒一人ひとりの教育課題を達成すべく、自立活動や個別学習および生活単元学習を学校生活の中核に据え、個々の実態に応じた指導を工夫しながら基本的生活習慣の確立を目指すと共に自立的に生活していくための力を育む。

2 中学部の重点目標
〇仲間と共に共通のテーマ実現向けて主体的に取り組む姿勢を育てる。
〇社会生活の充実につながる基本的生活習慣の向上を支援する。
〇身体機能の充実と体力の向上をめざす。
〇人と関わる力や働く意欲を育てる。
〇交流(副学籍校・提携校)や地域との交流(ふれあい広場)活動を通して、社会生活に参加していく力を育てる。
 
3 中学部の教育課程
(1) 指導内容 ※それぞれ指導形態で大切にしていることを端的に記述する
 ① 教科等合わせた指導
【生活単元学習】
 ア 作業を中心とした単元
 生活単元学習の時期を区切って作業的活動を集中的に展開する。平成30年度は、木工班、紙すき、ハンドメイド班、調理・畑班の4つの班で活動する。(自立活動[P87.88参照]を主とする生徒のグループは、作業的活動にとらわれずに生徒の実態に応じた自立活動を計画する)また、各班に属しながら定期的に散歩と空き缶回収を行うどんぐりグループを畑班の中で活動を継続していく。
 作業班の仲間や周囲の人々と関わりながら製品作りや販売活動を通して働く喜びを体験する。そして、個々の生徒の喜びにつながる活動を模索し、将来の生活を楽しむ活動への発展を目指す。販売の機会として、ふれあい広場、校外販売、どんぐりまつりなどがある。

イ 学年・学級の興味関心を生かした単元
 生徒の興味関心に基づく生活上の課題や願いを達成するために、学年(学級)を基本に、一連の活動を総合的に単元化して、一人ひとりが目当てと見通しをもって、主体的に取り組める活動を展開する。学習まとめの会を発表の機会とする。
 例)虹花洋菓子店、山川シアター「イナヨー・ウォーズ」(映画)、森空里の「森空里まつり」など
ウ 行事単元
 生徒の興味関心を生かした行事を、一連の活動を総合的に単元化し、一人ひとりが目当てと見通しをもって、主体的に取り組める活動を展開する。
  例)運動会、臨海学習、修学旅行、そりスキー教室 など
 
 【日常生活の指導】日常生活が充実し高まるように、日常生活の自然な流れに沿い、その活動を実際的で必然性のある状況下で毎日反復して行う。衣服の着脱・排泄・食事・清掃・安全・金銭の扱い・移動能力・健康の保持などの基本的な生活習慣づくりをする。
  
② 教科別の指導
 特別支援学校学習指導要領、知的障害特別支援学校の教科の目標や内容を参考に評価基準を明確にして指導する。
 【体 育】週1回設定された「部体育」の時間には、グループごとに体をたくさん動かすとともに運動することの楽しさを味わう。 
 【音 楽】週1回設定された「部音楽」の時間に、合唱・鑑賞・身体表現・太鼓演奏等の学習を通して、心身を解放させながら明るく楽しく生活する 体験を重ね、情緒を豊かにすることを育 む。
 【個別学習】一人ひとりの実態に応じて課題を設定し、その生徒に必要な学習を計画し実践する。指導の内容によってはグループでの指導を用意する。(算数、数学、理科、社会、英語など)
 【美 術】 月一回の「部美術」の時間では、季節毎のテーマを設け、用意された材料や道具を選び、個々のイメージを大切にした制作に取り組む。また、共同制作の醍醐味も味わえるようにする。学年・学級の時間に絵画や工作等に取り組む時間を設けて個人の作品作りに充てる。

③ 領域別の指導
 【特別活動】
 ア.学級活動
 ・充実した学校生活を送るために、生徒の興味関心を尊重しつつ学級独自の計画に沿っ て行う。また、生徒一人ひとりが主体的に学級内の役割を果たせるようにする。
 イ.生徒会活動
 ・学校生活に必要な仕事を分担して行い、自分たちの学校生活がより豊かで楽しいものになるように活動する。
 ・個の実態に応じて、本部・自然・保健給食・ボランティア・放送の各委員会に参加し、縦割り集団の活動を通して人間関係を豊かなものにする。
 ウ.学校行事及び部行事
 ・各種行事を単元化し、目当てや見通しをもって意欲的に関われるようにする。儀式的 な行事については、生徒の実態に応じて適切に対応する。
 【道徳】人権教育も含め、実態に応じて様々な学習場面で適切に指導していく。特に差別については、あらゆる差別をなくす認識と実践力が育つよう配慮する。
 【自立活動】
 ・日常生活指導、教科、領域のあらゆる場面において、実態に応じて適切に行う。
 ・帯日課の「朝の運動」には、身体機能の維持・移動能力の向上・体力増進・情緒の安定などを重点に置き、それぞれの生徒が自分のめあてに向かって自主的に取り組めるように設定する。
  毎朝「朝の運動」の時間でマラソンや歩く等の活動を取り入れ、継続して取り組む中で仲間と共に達成する喜びを味わいながら健康の増進、体力や意欲の向上をめざす。
  また、自立活動を主とする生徒のグループは、この時間に身体機能の維持向上をめざす静的弛緩誘導法や動作法などを取り入れた活動を行い、心身の安定を図りながら一日をスタートする。
・認知面での課題については、個別学習の時間を使ったり、自立活動専任の担当者による個別指導の時間を設定したりして指導にあたる。
【性教育】
 二次性徴が始まる時期であるので、生徒の実態に応じて計画的継続的に指導する。必要に応じてグループ学習や個別学習を取り入れる。

④ 総合的な学習の時間
横断的・総合的な学習や探究的な学習を通して、主体的に学び、学び方やものの考え方を身に付け、主体的、創造的、協同的に取り組む態度を育てる。
【交流学習】  
 ・交流提携校(西箕輪中・長谷中)・居住地校との交流を継続的に行い、広く地域の同年代の中学生とふれあう機会を設けることで、地域の人々の障がい児者に対する理解を深めたり自身の向上心を高めたりすることをねらう。
 ・校外販売を積極的に進めることを通して地域の方々との交流の機会を増やし、マナーの向上や社会性を培うことをねらう。
【生徒の興味関心を発展させた学習】
 ・部生単や学級・学年生単の活動を中心に、生徒の興味関心の発展として校外学習や外部の方を講師に招く等の活動を通して、自分を表現し人と関わる力を養う。

【その他】  
 ア 進路指導 (産業現場等における実習・高等部作業体験等)
 保護者と生徒の将来を見通した話し合いを繰り返しながら、生徒の一人一人の適性や能力を見極め、実習に対して適切な目当てを持って主体的に取り組めるよう指導する。
 イ 寄宿舎との連携
  生徒の基本的生活習慣や成長の姿について、連絡を密に取り合いながら、共通の基盤に立って指導できるよう連携に努める。
 ウ 教育課程の研究
 生徒の実態に適した学習をどう教育課程に具現するか研究を進め、改善していく。

(2) 中学部週日課表(別紙)

(3) 授業時数(週あたり)時数は生徒・指導内容・時期によって、変更がある。
学年・学級の時間は、学年ごとの計画によって運営される。
   ・自立活動(5)  ・個別学習 午前(4)午後(5)
   ・生活単元学習(4)   ・体育(1) ・
   ・音楽(1)  ・美術(0.25 月1回)  ・グループ活動(1)
   ・学年・学級活動(3.5) ・日常生活の指導(0.5)・生徒会活動(0.25 月1回)

* 自立活動を主たる活動とする生徒についてはほとんどが「自立活動」になるが、参加可能な活動に関しては、学級や全体での日課に重ねて参加していく。