高等部紹介
自己理解を深め、ともに楽しい学校生活を送ろう
卒業後の社会で必要な態度や技能、知識などを養おう
教育目標
「高等部入学までの学習の成果を生かしながら、一人一人が自己理解を深めるとともに、自らの生き方に自信と誇りを持ち、集団の一員としての自覚と責任を意識した、楽しい学校生活が送れるようになる。また、卒業後の社会で生活していく上で必要な、周囲の人とのかかわりを広げられるような、態度、技能、知識、意欲を養うことに努める。」

具体目標
@ 高等部入学までの経験や周囲の環境からの情報を、今の学習や生活、また、卒業後の進路にいかそうという意識が持てるようになる。

A 選択肢の中から自分で選択し決める等の手立てをして自己選択の機会を学習や生活の中で繰り返し経験していくことを通し、自分の意思で決定する姿勢を持つようになる。

B 自分の意思で考えたり選んだり決めたことを、自分なりの表現方法で、(言葉、身振り、表情、コミュニケーションボードや電子機器等を使って)相手に伝えられるようになる。

C 自分一人でできることと、他の人や機器の手助けがあればできることなどの自己理解を深め、自分で出きることは工夫をして取り組もうとしたり、思うようにいかない時には依頼が出来るようになる。

D 見通しを持ち計画的に生活していくようになる。一定の時間の中(例えば、ある授業内、一日、一週間、単元など)で、自分なりの見通しを持った活動や生活ができるようになる。

E 社会の出来事や沢山の人々と積極的にかかわろうとする意欲を持ち、社会のルールや習慣を意識して生活していこうとする。

F 卒業後の進路を見据えて、現在から将来にわたって生きがいや、やりがい、を感じ生活していこうとする意欲が持てるようになる。

G 全ての活動のもととなる心身の健康の保持・増進を意識した生活が送れるようになる。

教育課程の編成
生徒は、1〜4の学習グループの中からいずれかを選び、それを基本として一週間の学習内容を考える。生徒はそれぞれの学習グループに分かれるが、最終的には個々の進路希望や学習希望に沿って、それぞれにニーズに応じた時間割を組む。


○1グループ…
自立活動を中心に学習する。一日の流れは基本的に「自立活動(個別)」→「自立活動(集団)」→「高等部全体学習」とし、生活のリズムを重視して心身の健康の保持・増進をねらいとする。
○2グループ…
生活単元学習と作業学習を中心に学習する。
生活単元学習では身近な生活に根ざした題材を設定し、人とのかかわりを大切にしながら、生活の幅を広げ、主体的な生活が送れるようにしていく。また作業学習では、卒業後を考え、働く意識や態度を身につける。
 
○3グループ…
教科学習では、幅広い一般教養を身につけるため、様々な教科を履修する。作業学習では、『職業』の内容を中心に扱いながら、自立活動の内容等も合わせて学習し、将来主体的に社会参加しながら自立的な生活が送れるような心情も養う。
○4グループ…
普通高等学校に準じた学習を中心に行い、また、個々のニーズに応じて下学年の内容を取り入れた学習も行う。